この2年の間に、周りの環境や状況、そして恐らく僕自身にもいろいろな変化があった。

確かに時間は途絶えることなく流れ続けている。

それは川の流れにも似て、確実に変化し続け、決して繰り返すことはない。

変わらないこともある。

それは川が川であり続けるように、僕が僕であること。

僕は僕なりに、通り過ぎてゆく出来事や、人々を受け止めている。

ひとつひとつの流れは、それぞれのやり方で、僕を染める。

優しかったり、悲しかったり。

時には激流と化すことだってある。

それでもいつしか、気づけばいつもの僕に戻っている。

ただ、残り香だけが漂う。

変わるのは、ほんの少しずつ。

不思議なくらいユミ子さんのことを、よく考えている自分に気づく。

それは確かに、思い出しているのではなく、考えている感じだ。

もしくは、見ているという方が近いかもしれない。

ユミ子さんの存在は、流れ去らない木の葉のように、僕の中でくるくると踊っている。

そして、小さな波紋を起こす。

いつまでも。